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空気を暖めない暖房..

「エアコン使うと乾燥する..」 ってよく聞きますね。そのために加湿器を使って調湿するひとも多いようです。今回は暖房と乾燥に注目しながら身体にいい暖房を考えてみましょう...

まずは、どうして暖房すると乾燥するんでしょうか?

エアコンで暖房することで室温が上がります。室温が上がることで飽和水蒸気量も上昇します。でも室内の水蒸気量に変化はないので 「相対湿度が下がる」 ということになり、それで乾燥すると感じられるわけです。

ところで、飽和水蒸気量とか相対湿度とかってなんぞや?

空気はそれぞれ水分を含むことができる量が決まっています。もうこれ以上水分を持てないというのを 飽和水蒸気量 と呼びます。ここを100%として、その空気の中にどのくらいの水蒸気を含んでいるのかを%で示すのが 相対湿度 と呼ばれています。
これに対して 絶対湿度 という言葉をよく耳にしませんか。こちらは、空気の中に含まれている(持てる)水分の量を示しています。

先ほどの話しの繰り返しですが、エアコンで暖房することで室内の空気が暖められ室温が上がります。室内の空気の温度が上がることで、この空気が持てる水蒸気量も上がります。
たとえば15℃の空気が持てる水蒸気量(絶対湿度)は約13g/m3です。このとき実際にその空気に含まれている水蒸気量が6.5g/m3とすると、13g/m3の半分ということで 相対湿度50% ということになります。
この状態のままでエアコンで空気の温度を20℃まで上げたとします。20℃の空気が持てる水蒸気量は約17g/m3(絶対湿度)。この時の水蒸気量が6.5g/m3のままですから、6.5/17=0.382=38.2%ということになります。相対湿度50%から暖房することで38.2%になったことになります。これが湿度が下がったということになるわけです。

人は乾燥しているというのを、空気に含まれる水蒸気量の変化で感知しています。ですから空気中の湿度が下がることで、粘膜などの水分が乾燥しやすくなり、のどが渇いたり皮膚の乾燥が起こるということのようです。

これが乾燥する仕組み...

ところで、石油ファンヒーターやストーブはどうなの?

石油ファンヒーターやストーブは、室内に燃焼空気をそのまま排出する開放型といわれる機器になりますね。こちらもエアコン同様に室内の空気を暖めますので、相対湿度は下がることになるのですが、燃焼によって CO2 と 水蒸気(H2O)が発生して空中に放出されるので、エアコンを使った時よりも相対湿度の下がりは少なくなると考えられます。

燃焼による水蒸気の発生量はというと、おおよそ 300g/h 程度で、加湿器がだいたい500g/hということですのでかなりの水蒸気量ですね...
そういえば、石油ファンヒーターなどで暖房すると窓の結露がすごい!!ということを感じたことありませんか。

エアコン+加湿器や石油ファンヒーターなどで暖房して乾燥を防いだとして、夜寝る時に暖房を切ったとします。先ほどお話しした室温を暖めるのと逆の効果が発生します...

加湿器や燃焼による水蒸気を含んだ空気の状態を、温度22℃で水蒸気量10g/m3だとすると湿度50%。この状態から暖房を切って室温が12℃まで下がったとしましょう。12℃の空気が持てる水蒸気量は約10g/m3ですら相対湿度100%ということになります。もうこれ以上水蒸気を持てない状態になり、窓際などの12℃より温度が低い部分では、水蒸気があふれた状態になり 結露 ということになるんです...

これは窓際ばかりではなく、タンスの裏側や断熱材のすき間などでも同じ状態になるということになります。

だから ”空気で暖房するのはよくない”  といえますね...

つづく

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